伝統が織りなす香りを伝えて
CIMG2206.JPG悠久の時を超えて巡り会う信楽焼

信楽焼は日本六古窯のひとつに数えられ、古来より、遠く立ち上る登り窯の煙は、ふるさと信楽の原風景を感じさせています。
 こうした豊かな自然と肥沃な大地に、信楽焼きの文化は育まれてきました。
 はるか天平の昔に造営された紫香楽宮が、命の息吹を今に伝えています。
 山に囲まれ、木々の深く生い茂った地「シダラ」。鬱蒼と生い茂る森に隔絶されたこの地では、古来、独自の文化が育まれてきた。
 仏都紫香楽に夢を抱いた聖武天皇に、この地を選ばせたものは何だったのか。
何より麗しい「紫」の字を与えられた紫香楽は、独特の土味を生かして、やきものという芸術を生んだ。
1200年の伝統を誇る朝宮茶や、中世・近世の息吹が残る数々の歴史と伝統。
燃え上がる炎に悠久のときを感じながら、陶都・しがらきは世界へと広がっていく。

(信楽町合併50周年記念誌「信楽町50年の軌跡」より)





縁起を祝う品物。開運招福、大願成就、商売繁盛など、これを持っていると、いいことがいっぱいあるという希望をかけた品物。

たとえば正月物としてはしめ飾り・門松・熊手・破魔矢など。その他にも招き猫、だるま、信楽焼の狸などなど、日本全国津々浦々に例がある。
七福神・たぬき・かえるそしてふくろう・・・縁起物は数知れません
  縁起物なんて・・と思わずに日本人が作り上げてきた文化です
「縁起」という言葉は、いまでは「縁起がよい」「縁起が悪い」というように「ものごとが起こる前兆」の意味で使われることが多い。しかし、もともとはそのような意味ではなかった。「縁起」は仏教の教えの一つで、「因縁生起」の略である。すべての事象は空間的な依存関係や時間的な因果関係で成り立っているという意味である。つまりすべての事象が原因となって次の事象(結果)を生むという法則なのだ。
縁起
「縁起」とは「(何かに)よって起こること」で、具体的には、苦しみは、何らかの原因によって起こり、その原因がなくなれば、苦しみもなくなるという。この原因、あるは起こる条件を「因縁」というのである。

縁起物
縁起とは、この世のできごとはそれを引き起こす「縁」によって「起こる」というという意味である。

それが平安時代あたりから、神社仏閣などの由来やいわれを述べたものを言うようになり、江戸時代以降は、その由来やいわれの中にでてくる動物や鳥などに焦点が当てられるようになった。それが、いつしか縁起物として、お守りが作られるようになった。

こうした縁起物がお守りとして人々の間に広まるようになると、いつのまにか縁起の意味が幸・不幸の前兆という意味で使われるようになった。縁起物も昔は蛇や龍、鼠などの動物が多く取り上げられていたが、現在ではさまざまな物が登場するようになっている。