縁起を祝う品物。開運招福、大願成就、商売繁盛など、これを持っていると、いいことがいっぱいあるという希望をかけた品物。
たとえば正月物としてはしめ飾り・門松・熊手・破魔矢など。その他にも招き猫、だるま、信楽焼の狸などなど、日本全国津々浦々に例がある。
七福神・たぬき・かえるそしてふくろう・・・縁起物は数知れません
縁起物なんて・・と思わずに日本人が作り上げてきた文化です
「縁起」という言葉は、いまでは「縁起がよい」「縁起が悪い」というように「ものごとが起こる前兆」の意味で使われることが多い。しかし、もともとはそのような意味ではなかった。「縁起」は仏教の教えの一つで、「因縁生起」の略である。すべての事象は空間的な依存関係や時間的な因果関係で成り立っているという意味である。つまりすべての事象が原因となって次の事象(結果)を生むという法則なのだ。
縁起
「縁起」とは「(何かに)よって起こること」で、具体的には、苦しみは、何らかの原因によって起こり、その原因がなくなれば、苦しみもなくなるという。この原因、あるは起こる条件を「因縁」というのである。
縁起物
縁起とは、この世のできごとはそれを引き起こす「縁」によって「起こる」というという意味である。
それが平安時代あたりから、神社仏閣などの由来やいわれを述べたものを言うようになり、江戸時代以降は、その由来やいわれの中にでてくる動物や鳥などに焦点が当てられるようになった。それが、いつしか縁起物として、お守りが作られるようになった。
こうした縁起物がお守りとして人々の間に広まるようになると、いつのまにか縁起の意味が幸・不幸の前兆という意味で使われるようになった。縁起物も昔は蛇や龍、鼠などの動物が多く取り上げられていたが、現在ではさまざまな物が登場するようになっている。