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「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」


2018年(平成30年)は戌(戌)年で、十二支の中で第11番目に数えられる。
「干支(えと)」とは、正確には「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」の組み合わせのことです。2018年の場合、十干は「戌(つちのえ・ぼ)」になり、十二支は「戌」ですので、干支は「戊戌(つちのえいぬ)」となります。
干支の組み合わせ(十干と十二支の組み合わせ)は60通りあり、六十干支と呼びます。干支は60期で一周することになり、これが一巡すると還暦となり60歳となります。
 新年を迎えるにあたり日本では、古くから各家庭で開運招福や家内安全を願い、その年の干支置物を飾る習慣があります。また自分の生まれた年の干支を飾る習慣もあります。


十二支の由来と民話

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十二支の由来として日本では、こんな民話が語り継がれています。
昔々の大昔の年の暮れ、神様が動物たちに「元旦に神殿へ早く来たもの12匹に、一年ずつ順番にその年を守ってもらい、これを干支とする」というおふれを出しました。
 動物たちは、おらが一番と身支度をはじめましたが、ネコだけは集まる日を忘れてしまったので、ネズミに聞くことにしました。ねずみはわざと一日遅れの日を教えてやった。ネコはダマされているとも知らず、のほほ?んとしていました。
さて、そんな頃、ウシは「オラは歩くのが遅いから、一足先に出るんだ」と、年末にみんなよりも早く出発しました。その時、ネズミはちゃっかりウシの背中に飛び乗りました。
ウシは誰よりも早く出たおかげで、神殿に一番早く到着しました。「ここまで来れば安心だ」と、神殿の前で元旦が来るのを待つことにしました。
 やがて、日が昇って神殿が開き、ウシがゆっくりと中に入ろうとした時、背中に乗っていたネズミがヒョイと飛び降り、神殿に入ってしまったのです。
こうして、ネズミは干支で一番になり、ウシが二番になりました。それから虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪の順で着いた。ネコは正月の二日になってから来たため、干支の仲間になれませんでした。この日からネコはネズミを恨み、追い回すようになったといわれています。(福島県の民話より)
これによく似たお話しは、全国各地に伝わっております。